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5/5(日)はびきの市民フェスティバルにて、 バイオコークスを実演製造

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バイオコークス研究所(北海道恵庭市、所長:宇田宏)は、2013年5月5日(日)に大阪府羽曳野市の峰塚公園、LICはびきので行われる「第38回はびきの市民フェスティバル」にて、バイオコークスの実演製造を行います。

バイオコークスとは、木くずや茶かすなどのあらゆる植物性廃棄物から製造可能で、金属溶解やごみ溶融等に使われる石炭コークスの代替となる、新しい固形燃料です。植物由来の原料を使用するため、利用時のCO2排出量はゼロカウント(カーボンフリー)とされています。本学では、2012年12月1日に、「近畿大学バイオコークス研究所」を開設し、恵庭市施設を同研究所の地域拠点と位置づけ、さらに研究開発を進めております。また、同年12月には、近畿大学、(株)豊田自動織機、(株)ナニワ炉機研究所、大阪府森林組合が平成24年度地球温暖化防止活動環境大臣賞を共同受賞しました。

はびきの市民フェスティバルでは、環境とふれあいのゾーンで、近畿大学バイオコークス研究所の冨田義弘講師が実際にバイオコークスを製造し、燃焼させる過程を見学していただくことができます。 当日の実施概要は、下記をご覧ください。

「はびきの市民フェスティバル バイオコークス実演製造」概要

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  • ■ 日  時:2013年5月5日(日)9:00〜16:00
  • ■ 場  所:峰塚公園、LICはびきの
  •         (大阪府羽曳野市軽里2丁目、
            近鉄南大阪線「古市」駅から西へ約1㎞)
  • ■ 実演担当:近畿大学バイオコークス研究所 冨田義弘講師
  • ■ 実演スケジュール:1回目10:00〜/2回目12:00〜/3回目14:00〜
  • ■ お問合せ:近畿大学広報部
             TEL(06)4307-3007 E-mail :koho@kindai.ac.jp

<参考資料>

pic_130425_2.jpg

【バイオコークスとは】

◆バイオコークスは、飲料工場から大量に排出・廃棄される「茶かす」をはじめ、ほぼ全ての光合成由来バイオマスから製造可能で、製鉄・鋳造炉で燃料として使われる石炭コークスの代替となる、新しい固形燃料です。石炭コークスの課題である化石燃料依存(=天然資源枯渇)や輸入価格変動のリスクを解決する、まったく新しい国産エネルギーとして期待を集めています。近畿大学理工学部の井田民男准教授が開発しました。

◆バイオコークスには、(1)原料の100%を活用できる(製造時に新たな廃棄物が出ない=ゼロ・エミッション) (2)石炭コークスよりCO2排出量を削減できる(植物由来のため排出量はゼロカウント) (3)食糧や飼料を原料として消費せずに済む(ほぼすべての植物由来廃棄物が原料になる)――という利点があります。また、石炭コークスの代替だけでなく、家庭用燃料を含む、さまざまな用途に活用できる可能性が高いとみられています。

【バイオコークス研究開発の経緯】

◆2008年4月、北海道恵庭市に「近畿大学バイオコークス量産実証実験センター」を開設し、バイオコークスの製造を開始。

◆同年4〜7月、(株)豊田自動織機東知多工場(愛知県)で、自動車エンジン部品を製造するキュポラ炉での実証試験。製品製造工程への影響なくしてバイオコークスが石炭コークス11.4%代替に成功。

◆2009〜2010年、北海道下川町で、自生する植物をバイオコークス化し、ビニールハウス暖房燃料に利用する実験を実施。自走式製造装置(作業車両)も導入。

◆ 2010年4月、(株)ナニワ炉機研究所と共同で、24時間で約1トンの製造能力を持つ実用タイプのバイオコークス製造装置を開発。

◆大阪府森林組合が2011年4月、世界初のバイオコークス商用製造プラントを大阪府高槻市に建設。間伐材などを燃料化して販売。現在も稼働中。

◆近畿大学とJFEエンジニアリング(株)、(株)ナニワ炉機研究所、日本砿研㈱が2011年9月、共同実証試験。廃棄物高温ガス化直接溶融炉で石炭コークス56.5%代替に成功。

◆バイオコークスの研究開発が、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の平成19年度イノベーション実用化開発費助成金、および全国中小企業団体中央会の平成21年度ものづくり中小企業製品開発等支援補助金の事業に採択される。

◆北海道経済産業局の平成22年度補正予算「地域イノベーション創出研究開発事業」の支援を受け、2012年に連続でバイオコークス生成を可能にすることで生産能力を従来機の約4倍に高めた新型連続製造機の開発に成功。

◆2012年1月、バイオコークスが平成23年度新エネ大賞の資源エネルギー庁長官賞を受賞。

◆2012年12月、近畿大学、(株)豊田自動織機、(株)ナニワ炉機研究所、大阪府森林組合が平成24年度地球温暖化防止活動環境大臣賞を共同受賞。

バイオコークスHP


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