近畿大学(大阪府東大阪市)が東日本大震災復興支援として行っている「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」の一環で、福島県川俣町のすべての小学校(全6校)の児童たちと一緒に準備をしてきたモニュメントが、平成25年(2013年12月26日(木)、川俣町のおじまふるさと交流館に設置されます。
モニュメントは、近畿大学文芸学部教授の本村元造が、アート(美術)の力で川俣町の子供たちに元気になってもらいたいという思いからデザインしました。子供たち一人ひとりが作った作品(10~20㎝の様々な大きさ、形の木片を葉っぱに見立て、そこに子供たちがそれぞれ自由に絵やメッセージを描くというもの)を集合させて大きな作品をつくり、川俣町の公共の場所に残すというものです。
夏休みにワークショップを行い、参加した児童と小学校教員により200枚の木の葉の作品を作成、その日参加できなかった子供たちには、2学期に各小学校で制作してもらいました。
当日は全小学校から集まった作品1,000枚の葉っぱを、大木を描いたベニヤ板に貼りつけ、おじまふるさと交流館の壁面(幅600㎝X高さ300㎝)に取り付けて大樹を完成させます。
- 「復興祈念モニュメント完成作業」概要
- ■ 実 施 日:平成25年(2013年)12月26日(木)
- ■ 場 所:おじまふるさと交流館(福島県伊達郡川俣町大字小島字町畑12番地)
■ 参 加 者:川俣町教育委員会
近畿大学文芸学部芸術学科造形芸術専攻
教授 本村元造- ■ 内 容 :10:00~11:30
木片を接着したパネルを壁面に取り付け
11:30~12:30 最終調整して完成
※取材は随時受け付けます
※モニュメント完成は12時頃を予定しています
【「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」とは】
13学部48学科を擁する総合大学としての研究力を生かし、近畿大学の総力を挙げて、東日本大震災に伴う原発事故により一部が計画的避難区域に指定された川俣町の早期復興を支援するために立ち上げたプロジェクトです。
近畿大学教員から提案された復興支援策を、(1)農業・産業・町づくり振興支援、(2)除染推進支援、(3)健康・心身ケア支援、(4)放射線・放射能測定支援のグループに分け、川俣町民の意向を取り入れつつ、平成25年(2013年)5月31日から本格的に始動しました。復興祈念モニュメント制作は、農業・産業・町づくり振興支援策の一つとして行っています。
なお、近畿大学は福島県川俣町から「震災復興アドバイザー」を委嘱されています。
【夏休みに実施したワークショップの様子】
